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長く険しい撞球道を粛々と歩む

旅から帰って来て大学に復学した20才の時にビリヤードに出逢ってしまいました。
それ以来、ずっと撞き続けています。
長くやってる割にはアベレージが上がりません。

ゴルフと同じで難しいから面白いんでしょうね。
簡単だったらすぐに飽きたでしょうし、ここまで『のめり込む』事も無かったと思います。

ゴルフだと100の壁と言われてますがスリー・クッション・ビリヤードの場合はアマチュアの選手の1つの目標がワン・ポイント・アベレージ、業界用語で言いますところの『1アベ(イチアベ)』と言う物です。

これは何か?と言いますと、『得点数をイニング数で割った数字が1以上』と言う事です。

プロに成って世界選手権に行くような人たちは、初心者から初めて1年くらいで1アベ以上を出しているのですが我々アマチュアには夢のような数字なんです。

30年40年撞き続けて、練習して研究し続けても試合でグランドアベレージで1アベ以上出せる人はほんの一握りの方たちだけです。

全日本アマチュア選手権に出場されるような方たちでも0.8~0.9くらいです。
試合で1点以上のアベレージを出すのは全日本王者の本松(もとまつ)さんの他、数人の方しかいません。

手球を3回以上クッションに入れてから2つの的球に当てると言う事はそれくらい難しいんです。
我々のように素質のない凡人には、(たぶん)一生かかっても辿り着けないであろう数字なんですけど、それでも死ぬまで撞き続けて少しでも近付きたいと思うんです。

坂本龍馬先生じゃありませんけど
『たとえ、ドブの中で死ぬにしても前のめりに死にたい』って言う事です。

今はメキシコに住んでいますので主戦場はメキシコですけど、時々海外にも武者修行に行きます。
外国は、日本と違って勝負撞きですから全てギャンブルです。

「スポーツの試合にお金を賭けるバカがどこの世界にいる?そう言う奴らがいるせいでビリヤードと言うスポーツの悪いイメージが消えないから、いつまで経ってもビリヤードはオリンピックの正式種目に成れないのだ!」と言う事で今の日本では賭け球は御法度に成り、スポーツとしてのビリヤードが盛んに成りました。

僕は『郷に入っては郷に従え』式の考え方なので外国では乗せて撞いて日本では素球で撞きます。

メキシコでは30年間毎日どこかの撞球場に行ってメキシコ人相手に賭け球の勝負をして来ました。

僕が球の道に入った頃は、日本でもまだ『賭け球の勝負撞き』が行われていた頃でしたけど、その後、数年して賭け球禁止に成った訳です。
それで素球のスポーツで何年か日本で撞いてからメキシコに来てからは毎日、勝負球を撞くように成ったんです。

あくまで僕個人の考えですけど、(将棋なども同じですが)、お金が賭かっていない勝負は上手くは成れても、強く成れない気がします。

とは言っても、お金は賭けても命まで賭けていませんので、竹刀の剣道と実戦の真剣の斬り合いほどには違わないかも知れませんけども、やはり負けてもお金を取られない勝負と負けたらお金を取られる勝負は『重さ』が違います。

ビリヤードに於いては竹刀剣法と実戦の斬り合いくらいの差があります。

ワン・ショットが1万円で、当たれば集金、外せば罰金の球を撞く場合はプロの技術がある人は別ですけど、我々アマチュアの場合は、実戦の場数をくぐって来た胆力しかないと思います。

勝負事ですから、その人の性格とか精神状態が全て球に出ます。

色んな国でビリヤードをして来て国民性の違いみたいな物がビリヤードを通じて何となく分かるような気がします。

スペインとかトルコの人のビリヤードは攻撃1本でした。

防御を考えないで、1番当たる率の高い取り方の選択をして目先の1点を当てる事だけに集中して、当てる事だけに集中するんです。
だから、あまりポジションプレーや防御に気を使いません。

スペイン人とかトルコ人の考え方は『攻撃は最大の防御!』、と言う事と、『先の事は考えずに、今の目先の事をやる』、みたいな考え方みたいです。

日本だとかベルギーの流派は『攻防1体』で、難しい球で自分の当てる率が低い場合は、相手に悪い球が残るように撞いて防御する場合もありますし、行ける球の場合は次にもう1度いい球に成って得点しやすい球にして連続点に成るように3つの球をコントロールして撞く『作り』と言うポジションプレーをします。

スペイン流と比べますと『ポジションの作り』に気を使わないでただ球を当てる事にだけ集中するスペイン流の方が1点目の命中率は高いです。

ただし1点当たった後はもう1度いい球に作っているベルギー流の方が有利です。

つまり、日本人とかベルギー人のビリヤードは、多少1点目を難しく取っても、次が良くなるように準備しようと考えるビリヤードです。
目先の事だけでなく1手先の事を考えて準備するみたいな性格の球撞きです。

メキシコ流は防御の考え方で、昔の『大山名人の将棋みたいな球撞き』なんです。

自分が外した後に相手に良い球を残さないように、まず防御から考えるやり方です。

それで相手に難しい球を残し続けてゼロを撞かせ続けて少しずつ相手の調子を崩そうとする『土蜘蛛(つちぐも)戦法』です。

簡単な取り口があっても外れたあとに相手に悪い球が残るように、わざわざ自分の得点率を下げてまで難しい狙い方をするのでアベレージはお互い低くなります。

中々、ペース配分が難しい相手ですけどメキシコ人相手はとにかく先手を取って常にリードする事が必勝策だと気付きました。

相手にリードされて殺し球でディフェンスされる展開は1番悪い形です。
自分がリードしている時に相手を殺す防御は効きますけど自分が負けてる展開だとまず追い付かなければ成らないから1キュー捨てて防御する事が出来ないからです。
  
メキシコ流と同じ流派で『防御重視の穴熊戦法』をするのはアメリカ人でした。

メキシコ人と同じで、アメリカ人も打ち合いを嫌って相手に打たせず勝とうとするので、まず防御を固めます。

『アメリカ人も守りの国民性』だと思いました。
アメリカ人も捨て身の突撃は出来ない民族です。

アメリカ人もメキシコ人も手堅く相手に打たせずに勝とうとするので防御に神経を使いすぎるから得点力、特に連続得点の爆発力がありません。
連続得点がないので、打ちまくって、叩いてリードしておけば、まず逆転されません。
 
スペイン人なんかと撞くと20点リードしていても連続点の爆発力がありますから追い付いて来られたり、逆転される怖さがありますので安心出来ません。

メキシコ人やアメリカ人相手なら10点リードすれば、大抵の場合はセーフティーリードです。

やはりスペイン人みたいに当てて来る相手が1番怖いです。

メキシコ人はポジションプレーが上手くて、技術はあるんでしょうけど、攻めずに当てて来ないので威圧感がないんです。重さが無いんです。

メキシコでやる場合は40点ゲームで大体1時間半から2時間くらいです。

僕らは200ペソくらい乗せます。
賭け金の他にゲーム代も乗っていますから勝負に負けた方がゲーム代(1時間70ペソくらい)も払わなければならないので仮に2時間掛かって、もつれた末に負けちゃったりすると賭け金200とゲーム代140で340ペソやられる訳です。

僕は常に2連勝を狙いますけど、悪くても1勝1敗を考えます。

2連勝して400ペソ勝った時には1番下の孫のバビロンにオモチャを買ってあげます。😆

バビは今年の9月に小学校に入ります。
1勝1敗の時はオモチャ無しです。

しかし時々、僕は思うんですけど、ビリヤードって(誰が、こんな面白い物を考えたのかなあ?)って思うんですよ。

今までに世界中で、どれだけの人がビリヤードにハマって人生を狂わせたのか、って言う事も考えたりします。
たぶん相当な人数でしょうね。

『撞球とは如何なる物か、と言う問い掛けは、人生とは如何なる物かと言う問い掛けに少し似ている』...たかが撞球、されど撞球です

写真は1枚目はスペイン人(カタルーニャ人)の世界チャンピオン、シャビエル・フォネジョーサ選手です。

2枚目がトルコ人の世界チャンピオン、セイミ・サイギナール選手です。写真の左端の人です。

(3)番がスペイン女子チャンピオンのマルタ・セラミチャーナ選手です。
彼女もカタルーニャ人です。

(4)はスペイン人世界チャンピオンのダニエル・サンチェス選手です。
彼もカタルーニャ人です。

(5)がオランダ人世界チャンピオンのディック・ヤスパース選手です。
(6)が日本人世界チャンピオンの梅田竜二選手です。(左の人です)

(7)はスペインのビリヤードの雑誌に載っていたマルタ・セラミチャーナさんの写真です。
マルタさんはビリヤードをする時だけ眼鏡を掛けています。

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プロフィール

mx.chucho

Author:mx.chucho
メキシコに住んでます。
メキシコシティ国際空港の近くの下町に住んでます。
日本を飛び出してメキシコに来た時にはまだ20代後半だったんですけど気が付いたら60歳近いじじいに成っちゃってました。
メキシコシティに30年住んでます。
長かったのか短かったのか良く分かりません。
右往左往してドタバタして生きて来たんですけどそう言った事なんかをブログに書いてみたいと思います。

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